ウェブ業界の人材不足

牛丼チェーン店が人材不足で閉店に追い込まれるというニュースがありました。
労働環境が悪いという話もありますが、牛丼屋に関わらず、多くの分野で人材不足が露呈しつつあります。

http://matome.naver.jp/odai/2140020672176131501?page=1

これは以前から指摘されている若年層人口の減少、非正規雇用の一般化による慢性的な人件費の低下など、構造的な問題もからんでいるのでしょう。

ウェブ業界も他人ごとではありません。
開発技術者、ウェブデザイナーなど、多くの分野で一定以上のスキルを持った人材が足りないという声を良く聴きます。
これには、上記の理由に加えて、さらにウェブ業界特有の問題が絡んでいます。

ウェブ業界は賃金が安い、残業が多いなど、労働環境は良くないと言われています。
しかし、そこには提供する価値の曖昧さ、つまりお客様の経営に「貢献している」と言い切れないウェブ業界自身の問題があります。
ウェブサイトを作ることが仕事ではありません。
お客様が求めているのはウェブサイトではなく、それによる経営成果です。
成果を出すために何を作るか、もしくはウェブサイトはつくらない、という選択も含めて、ウェブプロフェッショナルが自らのためにアドバイスしていく必要があります。
そうなって初めて、ウェブサイトの費用はコストから投資になるのです。

今のウェブ業界は、意識の低い人材の言い訳を許してしまっています。
貢献できなかったウェブ制作案件が積み上がり、ウェブ制作の価値を低下させることで、さらなる賃金相場の低下をもたらしているのです。
業界を悪くしているのは、この業界で働いている自分たちなのです。

ウェブ業界がもっと儲かる業界にならない限り、優秀な人材は増えません。
卵が先か鶏が先か難しいところですが、私たち自身の収益性をもっと高める必要がありますし、
そのためには、お客様の経営に貢献することが当たり前のゴールであるという業界風土を作っていく必要があります。
ベテランの価値観を変えていくことも必要ですが、新卒や、インターンから正しい価値観を身に着けてもらうことが近道かもしれません。