Yahooショッピング・オークション無料化の狙い

本日孫さんが直々にYahooショッピング、オークションの無料化、いわゆる「Yahoo買い物革命」を発表しました。
http://recommend.yahoo.co.jp/ec/

狙いは何かと言われていますが、私が思うのは、スマホをはじめとしたオムニチャネル時代に備えて、ネットショッピングサービスの中でNo.1になり、iphoneなどの利用者に対してショッピングサービスを付加価値として提供することだと思います。

いまのソフトバンクグループの売り上げ規模、数兆円、利益で数千億円を考えると、6000億円の売り上げから数%の手数料をとってもほとんど意味がありません。先日のiphone5s/c発売で孫さんが登場しなかったことからもわかるように、スプリントネクステルを買収し、世界第3位の携帯会社になって利益で兆円単位を目指すソフトバンクにとって、国内のネットクローズドecの手数料で儲けることは大きなインパクトがありません。

これからオムニチャネルの時代になり、ソフトバンクによってますます国内外の通信がシームレスになる中で、米国、日本の通信業界でシェアを握るために、蓄積してきたコンテンツを武器にすることで差別化を狙うのではないでしょうか。
具体的に言えば、ソフトバンク携帯から簡単に利用できるスマホショッピングサービスとしてYahooショッピング、オークションを提供してゆき、その付加価値でソフトバンクをキャリアとして選択してもらうことです。

この戦略はGoogleがgoogle analyticsを無料で開放したのと同じような方法です。
ショッピングをメインビジネスにしている楽天と違い、通信というより大きな顧客基盤を持つソフトバンクだからこそ、それを無料化して、より大きな顧客基盤へ付加価値を提供するだけで、収益が成り立ちます。

まああくまで私の私見ですが、少なくともすでにショッピングのシェア争いの時代ではないことは孫さんは百も承知です。

また週末のフューチャーショップセミナーでお話ししましょう。
http://www.future-shop.jp/session/selection/001439_lp.html
※フューチャーショップセミナーは10月12日、19日に終了しました。ありがとうございます。