ウェブコンサルティングとは

ウェブコンサルティングとは何か

ウェブコンサルティングとは何か。

良く聞かれる質問です。
私はそれに対する明確な答えを持っています。

それは、
「ウェブサイトを作る前に必要なことを考える専門家」
です。

ウェブサイトを集客ツールや会社案内と考えている方も多いですが、そんな簡単なものではありません。
ウェブサイトは消費者に情報をもたらし、欲しい商品、サービスを自由に見つけられるようになりました。
これまでは消費者に認知されなかった競合商品が発見されるようになり、それに伴って新しい商品も生まれています。
ウェブサイトの存在が、競争環境そのものを変えてしまったのです。
そして、ウェブサイトは、いまや消費者と企業の接点の中核になっています。
だからこそ、私が考えるウェブサイトの役割は、
「インターネット時代の消費者の行動変化に対応するため、自社の価値や顧客を見直し、それを表現するもの」
です。
「競争のルールが変わった」のですから「イノベーション」しましょう。そして、それを「ウェブサイトで発信」しましょう。
それをウェブコンサルタントがお手伝いします。

ウェブコンサルティングは誰のため?

インターネットの登場によって、社会が変革したと言われて久しいですが、
まだまだそれを本質的に理解している方は少ないでしょう。

「私たちの業界はネットはあまり効果がない」
「当社の場合は、ネットを使わなくても他の方法がある」

こんな考え方を持っている方も多いです。
しかし、実際は、自分たちが好む、好まざるにかかわらず、消費者はネットを利用しています。
歯医者のウェブサイトからの予約率はまだまだ低いと聞きますが、それでもウェブサイトが見られていないわけではありません。
むしろ、ほとんどの方は、ご自身が通っている歯医者のウェブサイトを見たことがあるでしょう。

私は不動産屋の例を良く話します。
かつて不動産屋は駅前にあるのが競争力でした。
なぜなら、賃貸物件を探すときは、まず住みたい駅で降りて、その駅前の不動産屋に入り、物件を紹介してもらうからです。
扱っている物件が他の不動産屋と同じでも、駅前にあることが優位性でした。

しかし、インターネットが一般的になったいまは違います。
まずネットで条件をキーワード検索します。
「○○駅 1LDK 賃貸 マンション」
などです。
その結果、物件情報が見つかり、比較検討しながら、最終的に興味のある物件を扱っている不動産屋に問い合わせます。
つまり、不動産屋が駅前にあるかどうかを検討することはしないのです。
これを理解していないと、ウェブサイトを作るときに、「当社は駅前にあります!」ということを声高に主張してしまうかもしれません。

どんな業界でも同じような変化が起こっています。
しかし、ネットに詳しくない一般企業では、そこまで理解してウェブサイトを作ろうと思っている方は稀有でしょう。
いまやウェブサイトは消費者が最も高頻度で接する媒体であり、すべての業界において、消費者接点の中核です。
だからこそ、すべての消費者がインターネットを活用する時代に、自社の価値は何か、顧客は誰か、
そして、消費者は自社のウェブサイトをどのように活用するのかを真剣に考える必要があります。
これを支援するのがウェブコンサルティングです。

ウェブコンサルティングとウェブマーケティング

SEOやリスティング広告、ウェブ解析、構造設計、UXデザインなど、ウェブサイトの目的が決まったうえでの4Pの最適化をウェブマーケティングと呼びます。
そして、ウェブマーケティングのコンサルティングをウェブコンサルティングと呼ぶ例が多くなっています。

しかし、私の考えでは、ウェブサイトのゴールそのものを定義することが最大の仕事で、その前には事業のゴール設定が必要です。
インターネットによって、事業構造そのものが覆されたのです。
だからこそ、事業そのもののゴールを再定義することが重要です。
そのうえで、ウェブサイトのゴールまでを決定し、それを実現するためのウェブマーケティングの話になります。

ウェブサイトではなく、事業を作る

だからこそ、私たちの場合、ウェブサイトを作るためのコンサルティングと、制作の工数を比較すると、コンサル:制作=7:3くらいです。

ウェブサイトの企画やおまけ程度に考えておられる方も多いと思いますが、私たちの場合、ウェブサイトを作り始めるまでに通常1年はかかります。
ウェブコンサルティングは事業そのものを作る仕事で、ウェブサイト制作はそれを表現する清書でしかないのです。
ウェブサイトを作る前に勝負は決しているということです。
私たちが創っているのは、ウェブサイトではなく、事業なのです。

事業全体に貢献するからこそ、成果も大きいですし、その分も費用がかかります。
通常1000万円くらいからの費用が掛かりますが、次の10年を作る費用としては圧倒的に安いと思っています。

ウェブコンサルタントの育成

これからますますウェブサイトが重要になる中で、私のように、より広い範囲を扱うウェブコンサルタントがたくさん必要になっています。
しかし、圧倒的に数が足りていません。
そのために、いま私はismという会員組織を立ち上げて、ウェブコンサルタントを育成しています。

http://www.internet-strategy-marketing.org/