ウェブコンサルタントになるには

インタビュー vol.7

ウェブマスター、ウェブコンサルタントが
次のステップに

SEO検索エンジン最適化 運営 住太陽 氏
SEO検索エンジン最適化 http://www.searchengineoptimization.jp/

住氏

SEO業界では知らない方はいないでしょう。
住太陽さんにインタビューです。 (レポート:権成俊)

住氏

住氏



ウェブ業界人のキャリアとしてのウェブコンサルタント

権成俊(以下、権)住さんがコンサルタントになった経緯は?

住太陽(以下、住)いろいろな偶然もあり、今後の成長産業と言われていたウェブ業界で働こう、と決めました。最初は制作の仕事をしていました。だから、デザインも、コーディングも一人でできますし、今でもやっています。しかし、若いころのように長く集中して仕事をすることが難しくなってきました。単純な作業で、長時間働くとか、より集中することで成果を出すのは若い人のほうが得意だと思います。このまま行くと、若い人に競争で負けてしまいます。より経験を生かした仕事を専門分野にしていかなくてはならないと思いました。まずはそれが自分のキャリアという側面からの理由です。

これはウェブ業界だけの話では無く、どんな業種でも同じことが言えます。私は若いころに飲食業の仕事をしていました。その頃、飲食業に従事している方で、40代、50代の人はとても少ないことに気が付きました。年齢に応じた待遇を得るためには、業界内でより上位の仕事につく必要があります。しかし、それが出来ないなら、キャリアが生かせる他の業種に転職しなくてはなりません。

ウェブ業界のピラミッドを考えると、手を動かすことがメインの仕事をしている人たちも、経験を積み、ディレクターとか、プロデューサーとか、作業よりも経験を生かして、より生産性が高く、給料も高い上流の仕事にシフトしていかなければならないでしょう。しかし、全員がより上流の仕事につけるわけではありません。上流の仕事に上っていくことが出来ない場合、他の業種に転職したり、領域を広げていく必要があります。それがウェブマスターや、ウェブコンサルタントだと思っています。

 

ウェブマスターのニーズが増加

私はさらにウェブ業界のピラミッドの地盤沈下もあると思っています。つまり、コーディングやデザインがより簡単に出来るようになり、価格も低下していくでしょう。コーダー、デザイナーとして生きていける人口は減っていくと思うのです。

だからこそ、より一層多くのウェブプロフェッショナルが、ウェブコンサルタントを目指し、直接貢献できる立場でノウハウを生かすきだと思っています。

私は権さんの考え方とちょっと違って、コンサルタントよりもウェブマスターの方がよりニーズが増え、ウェブプロフェショナルからの転向が多くなると思っています。ウェブを事業に生かすために重要な存在はウェブマスターだと思うのです。今後ウェブマスターという職業は注目を浴びるでしょう。私自身もその点でウェブマスターという立場も考えましたが、組織の中で働くこと、特に部下を持つことに苦手意識があり、ウェブマスターを目指すのは辞めました(笑)。

いずれにしても、市場が求める、というのが、ウェブコンサルタントを志向したもう一つの理由ではあります。

そのあたりの話は先日ゴメスコンサルティングの森澤さんとも話しました。企業がウェブ活用を考えるというニーズは爆発的に増大していくと思います。そのニーズを受け止めるのは、私が考えるウェブコンサルタントなのか、住さんがおっしゃるウェブマスターなのか、他にもいろいろな雇用形態、契約形態の可能性があります。これは企業側のニーズとして、インソースかアウトソースか、ということに加えて、費用としてどちらが成立しやすいか、ということもあると思います。どの立場からの供給が一番早いか、ということかもしれません。

最後に、これからコンサルタントを目指す人にメッセージはありますか?

これは自戒も込めてですが、忙しすぎると心の畑の土が痩せて行きます。無理やりにでも時間を作って、体を動かしたり、映画を見たり、本を読んだりして、心の土壌に栄養を与えてください。

本日は真面目なお話をありがとうございました。(笑)

 

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